ありえない!「家でお茶でも、っていう展開にはならないのかな?」
営業職に就いていた頃の体験です。
職場の上司に好意を持たれていたらしく、私は全くその気が無かったため、上司の愛情表現がそのままセクハラとなりました。
例えば、車移動で営業先に同行したあとに、家まで送ってくれるのは良いのですが、「家でお茶でも、っていう展開にはならないのかな?」と言ってきたことから始まりました。
その時はもちろん角が立たない程度に、かつ今後の期待を持たせない言葉で、やんわりとお断りしましたが、諦めの悪い人で、その後もメールなどであれこれ送ってきました。
絶対ありえない!!「暑いから服全部脱いだら」??
「今日はお邪魔できなかったけど、今度は一緒に家でお茶が飲みたいな」とか「一緒にどこかに行こうか」など、私は思わせぶりな態度をしたつもりは一切無いのに、付き合い始めるかどうかのカップルのような感覚のメールを、1日1度は送信してくるようになりました。
無視したい気持ちもありますが、一応上司なので無視も出来ず、「上半期が終わったら、部のみんなでお疲れ様飲み会でもしましょうか。」などと、個人的にではなく会社の一員としての人間として返信したりして、何とかやり過ごしていました。
そうこうしているうちに、しびれを切らしたのか、ある日会議室で二人で打ち合わせをしているときに、「暑いから服全部脱いだら」とか言ってくるようになりました。
そんな指示には従うわけもなく、その場は逃げたのですが…。
「決定的な証拠を残しておいて、いつか会社に通報しよう」
「それ、セクハラですよ」ともはっきり言う勇気もなく、かといってこのまま我慢しているのも嫌ですし、考えた結果、「決定的な証拠を残しておいて、いつか会社に通報しよう」という思いに至りました。
さすがに怖くなってきて、ストーカーになるのではないかという心配もありました。
言われた言葉は録音できなかったので、とりあえず今まで送られてきたメールは、即座に消し去りたい気持ちを抑え、保護して消えないように保存しました。
私が誘惑したなどと言われないために、こちらから返信したものも、併せて保存しました。
ただ、当時はセクハラやパワハラに対処する担当部署などが、社内で整備されていなかったので、誰に通報するべきかも頭を悩ませました。
上層部に相談
「待ってる」「早く二人で過ごしたい」「さみしい」という内容のものから、徐々に、「こんなに大事に思っているのに、なぜこたえてくれないのか」、「俺に逆らって転勤したいのか」という恨み事や、パワハラまがいの内容になってきたところで、会社の中で、相談にのってもらえそうな上層部の方にメールを見せました。
無駄に頭をなでてきたり、パソコンに向かって仕事しているときに、背後から近づいてきて顔を近づけて、一緒に画面をのぞくようにしてきたりということも増えてきたので、そういった「触る」行為についても訴える材料はありました。
社内上層部で問題となりましたが、その上司は過去にもそういった問題があったらしく、事情聴取などを行うと、逆恨みして私に害が及ぶ可能性があるということで、セクハラを理由にはせず上司が転勤になり、その後顔を合わせることは無くなりました。
私の方はメールアドレスを変更し、電話は着信拒否にしたので、連絡もありません。
この先どうなるのか…
ただ、セクハラが原因でそうなったと分かっていないのであれば、転勤先でも同じ被害に遭う人がいるのではないかと思いました。
その後何らかの指導があれば良いのですが…その後のことはわかりません。
しかしこのままエスカレートして、逆恨みされ、刺されたりしなくて良かったのかもしれません。
その上司の後任として、私は昇進しましたが、やはり同じ会社にいると、いつかまた会う可能性もあるでしょうし、転職活動を行い、新しい仕事を見つけ次第その会社を退職しました。