セクハラ部長の耳を疑う誘い 社長は烈火のごとく…

スポンサーリンク




部長からの誘い

 

外資系企業で、総務部兼社長秘書をしていた時のこととです。

 

 

 

3人いた営業部長の一人から、飲みに誘われました。

 

 

 

組織変更を目前にし、仕事のことで相談があると言うのです。

 

 

 

当時の私は33歳、部長は50歳前後だったと思います。

 

 

 

仕事の相談なら職場でお願いしますと返したところ、ここでは言えない頼み事があるとの事。

 

 

 

気が進まないまま、飲みに行きました。

 

 

 

組織変更で営業部の人員が足りないから、手伝って欲しいという内容でした。

 

 

 

私は総務と秘書を兼任していてそんな余裕はないし、こういう仕事の依頼は、私の上司の社長にしてくださいと言いました。

 

 

 

「ホテルへ行こう」

 

それでも諦める様子がないので、帰ろうとすると、ホテルに行こうと誘われました。

 

 

 

本当の目的はこれだったのかも知れないと思いましたが、口には出しませんでした。

 

 

 

申し訳ありませんが、タイプではないので失礼しますと、また席を立つと、こんなに子供だと思わなかったと言われました。

 

 

 

とにかくすぐに家に帰らねばと思い、そそくさとお店を後にしました。

 

 

 

次の日総務部の同僚に、営業部長から言われた事を伝えると、烈火のごとく怒り出しました。

 

 

 

冗談じゃない、そんな失礼な話は聞いたことないと、社長にすぐに報告していました。

 

 

 

同僚に相談

 

同僚は私への心配というよりは、部長が会社のルールを無視したことに、怒っていたようです。

 

 

 

誘われた経緯とか、証拠になるようなものはあるか聞かれました。

 

 

 

お誘いのメモ書きがあり、念のために捨てずに持っていたと伝えました。

 

 

 

言いにくいかも知れないけど、社長に報告してごらん、僕からは少し伝えといたけどと言われました。

 

 

 

私が軽率だったかも知れないので、社長に報告する前に、2人の部長に例の部長の評判を聞いてみるから待っててと言いました。

 

 

 

2人の部長は、貴方は100パーセント悪くない、あの部長は仕事はいい加減で実は閉口してんだと口を揃えて言ってくれました。

 

 

 

社長に相談

 

励まされた思いで社長に報告すると、顔を真っ赤にして怒っていました。

 

 

 

ちなみに社長はドイツ人で、ヨーロッパではセクハラは、絶対許されないことを語ってくれました。

 

 

 

普段はちょっとヒットラーに似ていてかなり厳しい方でしたが、その時は私の心情を慮り、大変な思いをさせて謝罪します、今後いっさいこのような事のないよう約束しますと言ってくれました。

 

 

 

普段が威厳があって怖いだけに、涙が今にも出そうになりました。

 

 

 

その後、社長が部長をかなり怒ったようで、私への態度が変わりました。

 

 

 

職務外の仕事の依頼もなければ、飲みに誘われることや、失礼なことも言わなくなりました。

 

 

 

数年後、新たに組織変更があり、その組織が気に入らない例のセクハラ部長は、自ら退職していきました。

 

 

 

こういうところでも、自業自得の結果が出るのかなと思った経験でした。

 

 

 

 

スポンサーリンク