「俺が口を利いてやるから付き合え」?? 担当課長からの執拗な誘い

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急遽ショップが撤退!?

 

以前、百貨店に勤めていた時のことです。

 

 

 

私が所属していたのは、インポートの婦人服売り場でした。

 

 

 

数々のショップが並ぶフロアで、あるメーカーの契約社員として働いていました。

 

 

 

事務職から販売職への転職でしたが、仕事にやりがいも感じて、気がつくとあっという間に5年の月日が経っていました。

 

 

 

これからもこの仕事を続けていきたいと思っていた矢先、急遽ショップが撤退することになったのです。

 

 

 

そんな先行き不安な状態の時に、百貨店所属部署の担当課長からセクハラを受けたのです。

 

 

 

担当課長から「飲みに行こう!」

 

働いていたショップは店長含め女性スタッフが6人、その日のシフトによっては、売り場で1人になることは珍しくはありません。

 

 

 

その日は遅番で、スタッフの1人が体調不良で早退したため、早番退社後は私1人になりました。

 

 

 

すでに客足が途絶えていたので、商品整理をしていると、担当課長がやって来ました。

 

 

 

このこと自体は何も珍しい事ではなく、いつもの様に世間話をしていたところ、飲みに行こうと誘われました。

 

 

 

私はてっきり何人かの飲み会だと思っていたので、他には誰が来るのか聞いてみると、2人だけだと言うのです。

 

 

 

担当課長というだけで、普段は仕事以外の話をするわけでなし、急に2人飲みなんて変な意味で誘ったわけでないとしても、ちょっと嫌だったので断ったところ、大事な仕事の話だからと食い下がってきました。

 

 

 

断ったら…

 

仕事の話ならここですれば済むことなので、「今伺います」と言うと、「ここじゃちょっとマズイから」と言います。

 

 

 

「では明日伺います」と返すと、「冷たいなあ」と明らかに、仕事モードを逸脱した雰囲気を漂わせてきました。

 

 

 

翌朝も売り場にやって来て、「昨日は寂しかったぞ」と言い出しました。

 

 

 

もちとん課長は既婚者ですし、これまで私に対してそんな素振りを見せたことも無かったので、この急変振りに戸惑いました。

 

 

 

そんな事もあり、その後は課長がどんどんいやらしく感じてきました。

 

 

 

「俺が口を利いてやってもいい」

 

制服はひざ上のスカートなのですが、下から上までまるでなめるように見た後に、「目の保養させてもらいました」とニヤニヤしたり、仕事の話をしていても、どこかじっと一点を見ているのですが、それがどうも私の唇を見つめているようなのです。

 

 

 

できるだけ売り場に1人でいないようにはしたいですが、こればかりはどうしようもありません。

 

 

 

ある日売り場にやって来るなり、「次の仕事どうなんだ?」と聞いてきました。

 

 

 

まだ何も決まっていないと答えると、「俺が口を利いてやってもいい」と言います。

 

 

 

「そのかわり付き合え」???

 

そして、「そのかわり付き合え」と言い出したのです。

 

 

 

私も取引先の百貨店の課長と揉め事は起こしたくなかったので、「自分で探すので結構です」と返しましたが、人の弱みに付け込んで本当に頭にきました。

 

 

 

その後も何度も誘われ、その度に断り続けました。

 

 

 

百貨店には「セクハラ委員会」なるものがあるのですが、これはもっぱらセクハラ対策していますというポーズのようなもので、ほとんど機能はしていません。

 

 

 

百貨店は様々な雇用条件の下、多くの人々が働いています。

 

 

 

正社員が一番偉い!?

 

良い面もたくさんありますが、悪い面のひとつとして、百貨店の正社員が一番偉いという社風があります。

 

 

 

もちろん全ての百貨店に当てはまるわけではないでしょうが、少なくとも私が勤めていた百貨店はそうでした。

 

 

 

ですから、百貨店側の人間で作られた組織「セクハラ委員会」に訴えたところで、結果は目に見えています。

 

 

 

ショップが撤退するまでの辛抱と、我慢すべきか悩み、店長にだけに相談してみることにしました。

 

 

 

ショップの店長は、この仕事のキャリアも長く、人間的にもとても尊敬できる人です。

 

 

 

店長に相談

 

これまでのことを話すと、驚いていましたが、実は課長から、ショップ社員たちとの飲み会を打診されていたそうです。

 

 

 

ショップが撤退するまでに、みんなで飲もうということだったそうですが、そのすぐ後に、スタッフの連絡先を提出するように指示されたそうです。

 

 

 

これまでは店長、サブ店長のみの連絡先を部署に提出していたのですが、スタッフ全員の連絡先を把握する事になったと言われたそうです。

 

 

 

でも他のショップの人に聞くと、そんな話は聞いていないようだったので、これで飲み会や連絡先の謎が解けたと、すっきりした様子でした。

 

 

 

店長からは「確かにセクハラ委員会は当てにはならない。でも立場を利用するなんてとんでもないしあってはならない事。これからは売り場で1人にならないように配慮するから。」と言ってくれて、その後実際に、売り場で1人になることは無くなりました。

 

 

 

店長、サブ店長が防波堤に…

 

課長が売り場に来ても、すぐに店長かサブ店長が、課長の相手を買って出てくれて、私に話しかける事ができないようにしてくれました。

 

 

 

連絡先の件も、私のだけ嘘の番号を書いて提出したそうです。

 

 

 

その後は、課長から、うるさく言い寄ってくることも無くなりました。

 

 

 

私の場合はセクハラ委員会は当てにはなりませんでしたが、信頼して相談できる先輩がいたことで問題を解決することが出来ました。

 

 

 

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