いつの間にか「いじり」が「セクハラ」に… 身内だと言い返せない

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「お調子者のピエロ」

 

30代の主婦です。

 

 

 

私は三人兄姉の末っ子で、幼い頃から兄や姉に可愛がられ、母や父にもお調子者とみなされていました。

 

 

 

実際は、両親の不仲や、意見が食い違うと、終始無言で冷戦状態になるガンコな兄姉の、微妙な空気を取りもつのが、自分の役目のような気がして、私がおどけると、束の間でも家の中の空気が柔らかくなるのを、幼い頃から察知していたので、可愛がられつつ、時々自分をピエロのようだ、と感じることがありました。

 

 

 

本当は、頭に『くそ』がつくほどの、冗談が通じない真面目な性格なのですが、家族ですら、表面上の明るさのせいでそれに気づかず、私はいつも家の中でいじられキャラでした。

 

 

 

親戚の集まりなどではさらにひどく、家族が『この子はほんとにお馬鹿で、よく食べては寝てばかりで…』と、遠慮なく紹介されてしまうので、会話が途切れた瞬間や気まずい雰囲気の時などに、私の見た目へのいじりが緩和剤となっていました。

 

 

 

いつの間にか「いじり」が「セクハラ」に…

 

たまに家でお菓子を食べていると、『それ以上ぶくぶく太る気?球体になるよ』と父にからかわれ、家族が笑顔になり、私は内心、中学生になって体重や体型が、二次成長のはじまりの影響で、脂肪がつきやすくなっていて、気になりはじめていたので、とても傷つきつつも、どうしたらいいかわからず、一緒になって笑っていました。

 

 

 

父がそんな感じで、母の体型、もとい、女性全般の丸みを帯びた体型を、無遠慮に『どうしたらあんなに脂肪だらけになれるんだ』とか、『〇〇さんちの奥さんは、ぶよぶよで肥え過ぎてる』など、からかう対象にすることが、愛だと勘違いしている性格なので、兄もそれにならってしまったのか、セクハラまがいに、私を言葉で悪気なく『いじる』ようになってしまいました。

 

 

 

具体的には、『足も身体もパンパンだな』『丸いな~。坂道でつまづいたら、そのまま転がっていくんじゃない?』など、兄は面白いと思っているけど、私には笑えない体型や見た目へのからかいが、久々に会った時、お互い子持ちになった今でも、何でもない『元気?』と聞く代わりの挨拶になってしまっています。

 

 

 

奥さんに注意され…

 

気を使わない身内だからこその挨拶だと思っているだろうし、私が傷ついてきたこと、傷ついていることに、このままずっと兄は気付かないと思います。

 

 

 

私がこのまま流し続ければ済むと思っていましたが、兄に娘が二人生まれてから、奥さんにデリカシーのなさを注意され始めたのか、少しずつ私や女性全般への態度が変わってきた気がします。

 

 

 

無遠慮なことを言わなくなったし、優しくなってきたように思うので、こうした身内からの長年にわたるセクハラ対策には、勇気を出してはっきり傷ついていると指摘するか、指摘してくれる誰かに任せるか、厳しいですが、傷つける本人が大変なことになってから気付くかだと思っています。

 

 

 

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