社員旅行でのカラオケが始まり…
セクハラ体験談は、以前勤めていた職場の上司からでした。
その職場で、当時年齢が一番若かった私が、格好の餌食となってしまったのは、社員旅行の時でした。
夜の宴会でカラオケが始まり、上司に「一緒に歌おうよ」と言われました。
しかし、知らない歌だったこともあり、自分が歌いたい歌を歌うのでと、丁重にお断りをしましたが、それを聞き入れてもらえず、無理矢理ステージに上がらされ、肩を組まされたのが凄く嫌でした。
肩を組まされたときの触り方が、とても気持ち悪く、背筋が凍るような思いをしたのを、今でも覚えています。
周りが面白がって、「ナイスカップル」とはやしたて、写真まで撮られたことも凄く嫌で、怒りでいっぱいになりました。
その後も肩を組まされたり、写真を一緒に撮らされたり、宴会が終わったら部屋に呼ばれて、昔の武勇伝を聞かされたりと、気が休まる暇もなく、最悪な社員旅行でした。
帰ってきてからエスカレート 休日にまで…
社員旅行から帰ってきたら、その上司のセクハラがエスカレートしました。
制服が変わることになり、サイズの申請をしなくてはならず、それを上司が取りまとめて報告することになっていて、上司から「○○さんは○サイズなんだね」「もう少し細いかと思っていたよ」「このサイズじゃダメかな」と余計なアドバイスをされ、なによりもサイズに対してあれこれ言われたことに腹を立て、大人げないと思っていましたが、無視してしまいました。
上司なので、緊急連絡先として、私の携帯番号を知っていたので、業務の連絡と称して、休日に「今何してるの?「ぼくは○○しています」「○○さんは、いつもどんなことして遊んでるの?」「○○さんに会いたいな」という電話やメールが、休日ひっきりなしで来るようになりました。
周りは社員旅行のこともあり、上司のお気に入りという印象がついてしまい、相談できる人もおらず、一人で苦しんでいました。
はっきり意思表示!
そんな上司に話しかけられるのが嫌になり、ある日上司から挨拶をされたときに、そっけない返事をしてしまいました。
これまでは、上司だからということで、気を遣っていた部分もありましたが、それに疲れてしまいました。
ですが、そっけない返事をしてから、馴れ馴れしくつきまとわれることやセクハラが減っていきました。
むしろ、上司から自分を避けている感じがしました。
その上司が後に異動することになり、完全に離れることができてからは、その上司に会う事もなく、セクハラから解放されました。
上司の異動で、「寂しくなるでしょ」と周りから色々言われましたが、「私は苦しんでいました。清々しています」とはっきりと周りに伝えたことで、そんなに苦しんでいたのかと周りの目も変わり、仕事に集中できるようになりました。
私の場合は、たまたまタイミングが良く、元凶である上司が異動となりましたが、はっきりと自分の意思表示をしたことで、セクハラ行為を減らすことができたことにもつながったと言えます。